2025年、ついに日本とマルタ共和国のワーキングホリデー制度が正式にスタートしました。
ヨーロッパでも治安が良く、温暖な気候と美しい海に囲まれたマルタは、英語を公用語とする希少な国です。ヨーロッパの中では小規模ながら、語学留学や観光地としての人気が年々上昇しています。
これまでオーストラリアやカナダを中心に人気だったワーホリ先に、新たに「マルタ ワーホリ」が加わることで、英語を学びながらヨーロッパ文化に触れるという新しい選択肢が広がりました。
この記事では、マルタワーホリ前に知っておきたい申請費用、物価、求人や仕事情報、そしてなぜマルタが今注目されているのかを、現地在住者の視点から詳しく解説します。
1. マルタ ワーホリの基本情報と対象者
マルタワーホリの対象は、日本国籍を持つ18歳以上30歳以下の若者です。滞在期間は最長1年間で、観光・就労・語学留学を組み合わせて過ごすことができます。
他のヨーロッパ諸国と異なり、マルタはビザ制度がシンプルで、ワーホリビザを取得すれば合法的に働くことが可能です。英語が公用語であるため、語学学校で英語を学びながら仕事をすることもできます。
特に女子の一人旅や留学希望者に人気が高く、ヨーロッパ各国へのアクセスが良い点も魅力です。ローマやパリへは2〜3時間のフライトで行けるため、休日に小旅行を楽しむワーホリ女子も増えています。
2. ビザ申請の流れと必要書類・申請期間
マルタ ワーホリの申請は、原則としてマルタ大使館(東京)で行います。
申請の流れは以下の通りです。
- 渡航目的・滞在計画をまとめた申請書を作成
- パスポート(残存期間12ヶ月以上)
- 残高証明書(約€2,500以上が目安)
- 航空券(往復または出国便の予約証明)
- 海外旅行保険の加入証明
- 無犯罪証明書
- 健康診断書(場合による)
申請期間はおおよそ3〜6週間で、書類が整っていれば比較的スムーズに取得できます。
定員は年間400名程度と発表されており、オーストラリアやカナダに比べるとまだ競争率が低いのが特徴です。
注意点として、マルタはEU加盟国ですがシェンゲン協定に含まれているため、ワーホリビザ中でも他のEU諸国に短期滞在する際は90日以内に制限されます。観光を兼ねて滞在する場合は、日数管理にも気を付けましょう。

3. 渡航前に知っておきたい費用とマルタの物価
マルタ ワーホリの渡航費用は、他のヨーロッパ諸国に比べて抑えやすいのが特徴です。航空券は時期によって変動しますが、東京〜マルタ(乗り継ぎ便)で往復約15〜18万円ほど。初期費用としては以下のような目安になります。
項目 | 費用目安(ユーロ換算) |
---|---|
航空券 | €1,000〜€1,200 |
初月の家賃 | €600〜€900 |
食費・生活費(月) | €400〜€600 |
保険・通信費など | €200前後 |
ビザ申請費用 | 約€100〜€150 |
合計初期費用 | 約€2,500〜€3,000 |
マルタの物価は日本よりやや高めですが、ロンドンやパリに比べるとかなり安く、生活コストを抑えながら滞在できます。
特に家賃をシェアハウスにすることで、生活費を月€800以内に抑えることも可能です。
現地在住者として感じるのは、外食費はやや高いが自炊すれば十分節約できるという点。スーパーではイタリア産のパスタやオリーブオイルが安く手に入り、料理好きなワーホリ女子には嬉しい環境です。

4. マルタで働ける仕事や求人の探し方
マルタワーホリでは、就労時間に明確な上限が設けられていません。フルタイムで働くことも可能ですが、一般的には週20〜30時間ほど勤務している人が多いです。
主な仕事のジャンルは以下の通りです。
- カフェ・レストラン・ホテルなど観光業
- 英語学校の受付・アシスタント
- ゲーム・カジノ・iGaming業界
- 留学エージェント・カスタマーサポート
- 土産店や免税店スタッフ
マルタでは観光業とiGaming産業が非常に盛んで、英語力とホスピタリティがある人材が求められています。
また、最近では日本人観光客や留学生の増加により、日本語対応のポジションも増えてきました。英語が苦手でも、日本語スピーカーとして採用されるチャンスがあります。
求人に関しては、Linkedinで募集していることが多いです。
5. なぜマルタワーホリが人気なのか
マルタのワーホリが注目される理由は、単に観光地として美しいだけではありません。
まず、公用語が英語であることが大きな強みです。オーストラリアやカナダのように英語圏で生活できる上に、ヨーロッパらしい石畳の街並みや地中海の文化を同時に味わえる点が、他の国にはない魅力です。
また、マルタは小さな島国のため通勤時間が短く、住みやすい環境が整っています。通勤ラッシュもなく、バスやフェリーで気軽に移動できるのも現地で暮らすうえでのメリットです。
気候も一年を通じて温暖で、冬でも10℃前後と過ごしやすく、ヨーロッパ特有の寒さが苦手な人にもぴったりです。英語を学びたい、海外生活を経験したい、ヨーロッパ文化を体験したいという女子の夢を叶える理想の環境があります。
まとめ
今回の記事では、マルタワーホリ前に知っておきたい申請費用、物価、求人や仕事情報、そしてなぜマルタが今注目されているのかを、現地在住者の視点から詳しく解説しました。
マルタのワーホリは、英語を学びながら働けるだけでなく、ヨーロッパの多文化に触れられる貴重な機会です。公用語が英語でありながら、多様な文化が入り混じる独特の環境は、留学や海外就労を考える人にとって理想的な舞台といえます。
また、物価や治安のバランスが良く、女性一人でも安心して暮らせる国としても評価が高いです。実際にマルタ在住の立場から見ると、英語初心者でもすぐに生活に馴染め、フレンドリーなローカルとの交流を通じて自然と英語力が向上していくのを感じます。
これから海外で新しい挑戦をしたい方、英語を使って働きたい方にとって、マルタ ワーホリは理想的な第一歩となるでしょう。