マルタ国家統計局(NSO)のデータによると、2024年末時点でマルタ島の6地域において、外国人住民がマルタ人を上回りました。2021年の時点では3地域のみだったため、わずか3年で倍増したことになります。以下では、それぞれの地域ごとの状況を見ていきましょう。
① セントポールズベイ(St Paul’s Bay)
マルタ最大の自治体であるセントポールズベイは、人口40,204人のうち63%が外国人住民です。観光地としても有名で、海沿いにはレストランやホテルが立ち並び、外国人居住者だけでなく旅行者も多く訪れる地域です。近年は住宅需要の高まりからアパート建設が急増しており、多国籍コミュニティが形成されています。
② イムシーダ(Msida)
人口16,609人のうち64%が外国人で、全体比率ではマルタで最も高いエリアです。大学や教育機関が近いため留学生が多く、若い世代の外国人居住者が目立ちます。短期滞在用のアパートやシェアハウスも多く、国際色豊かな生活環境が特徴です。
③ グジラ(Gżira)
人口12,054人のうち60%が外国人住民。スリーマやセントジュリアンズに隣接しており、アクセスの良さから人気を集めています。海沿いにはカフェやレストランが並び、留学生や若いビジネスパーソンにとって暮らしやすい地域として知られています。
④ セントジュリアンズ(St Julian’s)
人口15,208人のうち57%が外国人。マルタ随一の繁華街であり、ナイトライフの中心地として世界中から若者が集まります。iGamingや観光業に従事する外国人も多く、昼夜を問わず活気のある国際都市の雰囲気を感じられるエリアです。
⑤ ピエタ(Pietà)
人口7,087人のうち55%が外国人住民。わずか3年で外国人比率が10ポイント上昇し、今回紹介する6地域の中で最も伸びが大きいエリアです。住宅街としての落ち着いた雰囲気を残しつつ、外国人労働者や留学生が多く生活する新しい国際エリアへと変化しています。
⑥ スリーマ(Sliema)
人口22,730人のうち55%が外国人。ショッピングモールやオフィスビル、観光客向けのレストランが立ち並び、マルタの中でも洗練された都市のひとつといえます。外国人にとって住みやすく、ビジネスや居住の拠点として選ばれることが多い地域です。
マルタ全体の人口動向と住宅需要
マルタの総人口は2024年末時点で 574,250人 に達し、そのうち外国人は 168,938人(約30%) に上りました。移民の増加が人口成長の大きな要因となっています。
こうした需要に対応するため、2021年以降に6,596件の建築許可が承認され、36,148戸の新規住宅が建設されました。その多くはアパートであり、都市部を中心に住宅開発が急速に進んでいます。
まとめ
イムシーダやセントポールズベイをはじめとする6つの地域では、すでに外国人が過半数を占めています。これは単なる人口の変化ではなく、マルタが国際的な人材を受け入れる拠点へと成長している証です。
多国籍化が進むマルタは、今後も海外からの労働力や人材移住の受け皿となり続けるでしょう。働きたい人にとっても、企業にとっても、チャンスが広がる時代が到来しています。
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